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2018.3.19

2018年2月 シベリウスの生家を訪ねて

昨年末に古本屋さんでシベリウスに関する本が目に止まり、数冊手に入れました。

シベリウスの曲との出会いは私が小学生の時、交響曲第2番の最終楽章、続いて「フィンランディア」、「トゥオネラの白鳥」、「カレリア組曲」を聴いたのが始まりです。
その後もレコードは良く聴いており、大学を卒業してからは自分もオケでレコーディングをしたりしましたが、残念ながらフルートのための曲はありません。

本を読んでいる内に興味が再燃し、今回の旅でシベリウスゆかりの場所を訪ねることにしました。

まずはシベリウスの生家へ。フィンランドの首都、ヘルシンキから100㎞くらい北にあるハメーンリンナという町(市)にあります。
「リンナ」とはフィンランド語で城という意味で、直訳すると「ハメ族の城」だそうで、フィンランド三大古城のひとつであるハメ城があります。

ハメーンリンナ駅

ハメ城(13世紀後半に建造)

 

シベリウスの生家は街の中心にあります。
生家では、観覧している間好きな曲をBGMで流して下さるということで、シベリウスの曲を聴きながら見学しました。観覧後は係の方とシベリウスについて少し話が出来ました。
この家に住んでいたのは3才位までだったようです。
父親は医者でしたが、シベリウスが幼少の頃、当時流行っていたチフスに感染して亡くなり、その後転居を余儀なくされました。現在シベリウスの銅像が立っている公園にあたる場所にも住んでいたようです。その後大学で勉強するためにヘルシンキへ移り住みました。今回のハメーンリンナ訪問は極寒でしたが旅行者も少なく、ゆっくり観るには最適でした。

シベリウスの生家

外壁のプレート

 

表玄関

室内

 

ハメーンリンナのシベリウス公園の看板(左後ろにシベリウス像)

シベリウス像

 

ヘルシンキではシベリウスの功績を記念して作られたシベリウス公園に行きました。トラムの駅から住宅地を通り抜けて徒歩10分位の所にあります。ステンレスパイプの大きなモニュメントとシベリウスの肖像のオブジェがありました。フィンランドを代表する作曲家を讃える雄大な公園で、季候の良い時は気持ちよい時を過ごせそうです。

ヘルシンキのシベリウス公園の散策道

公園内のモニュメントとレリーフ

 

シベリウスのレリーフ

パイプを下から眺める(歌口を付ければ音が出そう)

 

ヘルシンキから40kmほど離れた小さな村、アイノラには後半生を過ごした家やお墓がありますが、冬期は閉鎖されており、今回は断念しました。

今回の旅ではヘルシンキとストックホルムに滞在しましたので、鑑賞したオペラ等補足します。(シベリウスではありません)
ヘルシンキではフィンランド国立歌劇場で「喋々夫人」、ヘルシンキ・ミュージックセンターで「アブラハムの饗宴」、ストックホルムではフォルクオペラで「サリエリとモーツァルト」、王立オペラ劇場で「アイーダ」を鑑賞しました。

鑑賞したプログラム

 
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